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4/8  青春18南東北夜行日帰り旅行 4/7~8 板谷峠・仙台・常磐線帰宅編 [国内旅行]

 

バスは夜行バスなのに運転士1名による運行だった。
天下のJRバスなので、よくある新規参入の格安バス会社と違って運転士のための十分な休憩時間を途中のS.A.などで取るようなので、乗客は休憩下車が出来ないが運転士は何度かS.A.やP.A.に停車しながら運行していた。
最初の停車は佐野S.A.に1:23着、車内は真っ暗なまま運転士が30分くらい休憩して1:50に再出発。また1時間少々走って那須高原S.A.に3:03着。ここは駐車場が一杯だったのか3分で出発、次の阿武隈P.A.に3:20到着。ここで30分休んだようだ。
自分は一応寝ていたがバスが停車したり発車するたびに気付いて起きてしまう。こちらも運転士がしっかり休憩してくれないと命に関わるので気が気でないが…。
まだ真っ暗な郡山駅前に到着(4:45)

完全に起きたのは東北道を須賀川I.C.から出た4:19だった。時間稼ぎのためか郡山の少し手前のI.C.で降りて、国道4号線を北上すること20分ほどで横浜駅東口から5時間39分の乗車にて郡山駅前に5分早く4:45到着。ちょっと早い時間なので自分が唯一の下車客かと思ったら、7名の乗客のうち5名までがここで下車してしまった。残る2名のみ乗せてバスは福島に向かった。
今日はここから青春18きっぷを利用して仙台まで行ってから常磐線経由で帰るつもりだ。高速バスにそのまま福島まで乗っても良かったが、バス代をケチるのと福島に早く着いても始発電車まで待ち時間が長くて困るので降りてしまった。
これから乗る東北本線の始発は1時間以上先の発車なので時間がありすぎる。当初24時間営業のファミリーレストランに行こうと思ったが空腹でも無いので、ちょうど駅前に見かけたネットカフェのような店があったので入店して時間潰しにした。
一番安い料金でパソコンも付いてネット閲覧が出来ると思っていたら、案内された席は普通のテーブルに空のコップだけ貰えた席だった。あくまでもここはマンガ喫茶のようだ。
仕方なく小一時間ほど雑誌とマンガを見て時間を潰して6:00に店を出ると真っ暗だった5:00頃とは違って明るくなっていた。
明るくなってから撮った郡山駅舎外観

郡山駅改札できっぷにスタンプを押してもらって今日の旅がスタートした。
最初の列車は郡山6:10発の始発福島行き。日曜の朝からこの辺りでは長い部類に入る6両編成で、車内はガラガラのまま郡山を6:10に発車、明け方まで郡山のどこかで夜通し遊んでいたような若者連中がちらほらと乗っていたが途中駅でそんな連中が降りて、新たな乗客が乗るもそんなに車内は混まずに郡山から福島までの盆地地帯を走っていく。車内で寝たり起きたりの繰り返しで景色もあまり見る余裕も無く47分の乗車で福島に6:57到着。

     郡山から福島まで利用した417系電車(現在は廃車)とガラガラの車内の様子

すぐにホーム向かいに停まっている米沢行き電車に乗り換える。今まで乗ってきた乗客は殆どこちらの電車には見向きもせずに仙台方面の電車か駅を降りてしまってすぐに消え失せて閑散としてしまった…。米沢行きも奥羽本線の始発電車で2両編成と短いが乗客は数人しか乗っていない。少し時間があるから何か買いたいとも思ったが、ホームには自販機しか無く諦めて車内で発車を待つ。郡山から乗ってきた電車が再び折り返し郡山方面に発車した後にこちらも出発する。

           福島から米沢まで乗った719系5000番台電車と車内の様子

15分乗換えで福島7:12発米沢行き普通電車は発車した。この区間は山形新幹線の本数が圧倒的に多くて普通電車は数本しか無く、かなり狙って予定を立てないと乗れない区間でもある。日曜の早朝だからか普段からなのか途中駅からも乗客の動きがあまり無いまま庭坂駅を過ぎると板谷峠の上り坂になる。線路はずっと複線ながらも標高が上がるに連れて開けた盆地から狭い森林地帯を進み、途中の駅や主要ポイントには冬場の雪対策のためのスノーセットが現れて、冬場は雪で大変そうだが今の時期は線路際に少し雪が残るくらいだ。まぁ4月に雪を見るだけでもすごいと思うが…。
途中、峠駅では僅かな停車時間なのにホームに峠の力餅の駅売りが出ていた。車内も外もあまりに静か過ぎて買うのを躊躇ってしまったのが申し訳ない。

           板谷駅名表             峠駅の力餅の売り子の一瞬の通過を…

この峠を過ぎると米沢盆地への下り坂となって、この電車も47分の乗車であまり乗客も増えないまま米沢に7:59到着した。
米沢でまた乗り換えて、今度は9分乗換えで8:08発の山形行きに乗車する。この電車は全てロングシートの4両編成で、こんな地方都市で乗るには実に味気無い車両だ。東北地方もあちこちでこんな車両があるから下手に長距離普通電車にこんな車両が来られると旅行にはかなりキツい沿線の景色を見ながらのんびり長時間乗車など全く考慮されていないのが実に不愉快な車両だ

      米沢から山形までの701系5000番台電車と味気無いロングシートの車内

電車は米沢を定刻に発車。幸いこの電車も山形までは46分しか乗らないから助かる。こちらの車内も乗客は少し増えたが気にならない程度の人数、景色を見るのもキツいしまだ眠かったので殆ど寝てしまった。景色が山形盆地の田園地帯を走って単調だったのもあったが…。
田植え前の茶色い田園地帯を快調に走っていたようだがあまり覚えも無いほど寝ていたら、少し街らしい風景になったら山形駅に8:54到着。また何するわけでもなくそのまま隣のホームに停まっている仙山線の仙台行き快速電車に乗り換えた。ここでも同じ方面への乗り換え客は少なく、仙台行きは4両編成ながらガラガラだった。
殆どの乗客は山形で降りるようで、こちらの電車も空いたまま4分乗り換えで、山形8:58発快速仙台行きは発車した。
   
山形からの仙山線快速仙台行き719系電車     山寺駅停車中の車窓から山寺を望む

2駅ほど奥羽本線と併走してから右方向の仙山線へ進み、10分ほど走ると左右に山並みが迫ってきて山寺駅に到着する。進行左方向の山肌に山寺(立石寺)が見える。
既に観光バスが何台か停まっていて参拝客が多く押しかけているようだ。この駅からの乗客も午前中だと少ないようで、この先仙山線は峠越えに差し掛かる。長い面白山トンネルを抜けると宮城県仙台市域に入るがまだまだ山奥、さらに下って作並から愛子まで下って来ると快速運転から各駅停車になり、付近には住宅地も多くなって乗客も多く乗ってくる。この辺りから仙台の都市圏で、終点仙台まで立ち客も出るようになった。
山形から1時間20分の乗車で終点の仙台に10:18到着。ここまで来るとあまり東京と変わらない賑やかさだ。車両の編成は短いが…。

 仙台駅の3・4番線が仙台空港行き専用に…    仙台からの仙台空港鉄道車両に乗る

さて、仙台にようやく着いたので牛タンと行きたいが、まだ10:00過ぎたばかりでは開いている店舗は少ない。もう少し時間を潰す意味で、先月中旬に開業したばかりの仙台空港鉄道に乗って時間を稼ぐことにする。
降りたホームの隣のホームが仙台空港行きの専用ホームのようになっており、階段の壁にもラッピングがしてある。ホームに下りるとまだ物珍しいのかこの場所だけ混雑している感じだった。仙台空港行きは既に電車が停まっていて座席が埋まっていた。まだ出発時間まであるが自分も座って待つことにする。発車間際には立ち客が多数出ていた。
14分乗換えで、仙台10:32発の快速仙台空港行きは発車した。仙台空港までの快速は本数が少ないから貴重な存在だ。途中駅は名取しか停まらずに17分で仙台空港まで行ける。以前はバスで40~50分かかっていたようだが、仙台空港はまだ利用したことが無いから有り難味がよく分からない。
空港専用の車両はJRと空港鉄道と塗装が違うが共通の仕様になっていて、最近のJR東日本の新型電車にある座席・内装だった。沿線も途中名取まではJR東北本線を走り、こちらも長町付近が再開発されて高架化されていて新規開業路線のようだ。名取から空港鉄道に乗り入れるが、単線ながら全線高架化されていて眺めも良く、高速で走行して各駅停車でも所要時間は短そうだ。この電車も開業時の宣伝通り快速で17分の乗車にて仙台空港に10:49到着。

 駅と直結になった仙台空港ターミナル外観        仙台空港出発ロビーの様子

いかにも空港見物が目的の連中が大半のようで殆どが一旦下車して空港も見学するみたいだが、中にはそのまま向かいの折り返し電車に乗る不届き者が何組かいた。こういうことをされると空港鉄道は混雑するばかりで無賃乗車だけされてよろしくない。
自分は青春18きっぷなので窓口で空港鉄道分をSuicaで支払って空港ビルも見物しておく。近年建て直したのか、結構真新しくて今風のガラス張りを多用した明るい雰囲気のターミナルビルだ。逆を言えばどことも共通・画一的な土地柄も感じさせない味気無い近代ビルとしか言えないが…。
仙台空港駅の改札口付近

次の電車は10分後なので、それに乗るために駅と繋がった出発ロビーを見ただけで5分で駅に戻った。折り返しの電車は行きの空港鉄道カラーの2両編成から、向かいのホームに停まっているJR東日本の4両編成になった。すぐに帰る人がいないようで今度の電車はガラガラだった。
仙台空港10:59発の仙台行きは着いた10分後に発車。今度は各駅に停車しながら仙台に戻る。発車直後、左手を見ると仙台空港の駐機スポットの脇をすり抜けて、まるで空港内の移動シャトル電車のように間近に飛行機が見えるのがすごい。他の空港には無い特徴だ。

 仙台空港駅ホームとE721系500番台車    最近の新型車両と同じ内装のE721系車内

今日の天気は目まぐるしくて、全体的にはちぎれた雲の多い晴れ間だが、時々スコールのように大雨になる時がある。先ほども仙台空港に着いた時に瀧のような雨が降ったが今は晴れている。
空港駅出発直後に駐機場スポット脇をすり抜ける

仙台空港鉄道には途中駅は2駅しかないが、その1駅の杜せきのした駅の真横には巨大なショッピングセンターが併設されているので、これを目当てに利用者が増えそうだ。空港利用者もあるだろうから割と安定した経営の出来る会社になりそうだ。
帰りはそれでも各駅に停まっても24分で終点の仙台に11:23到着した。空港から30分以内で市内中心部に来られるのだから効果は絶大だろう。

                   仙台駅舎と2階改札口付近の様子

もう食事をするにもほど良い時間になったので、お目当ての牛タンを食べることにする。朝食をどこかで食べようと思って食べ損ねたので、これが朝食兼昼食になる。仙台の駅内ならどこにでも牛タン食べられる店があると思っていたので下調べをしてないが、駅ビルの案内図を見ると地下にあったので行ってみることにした。

         仙台駅ビル地下にある垚助(きすけ)エスパル店と食べた牛タン定食

この仙台の駅ビル地下のフードエリアも東南アジアの近代的なフードコートを思わせるような開放的で明るい雰囲気の内装に全体的に統一していた。地元横浜よりも洗練されているようにも見えた。その先奥のほうに進むと七を三つ書いた 垚助(きすけ) という店があったので11:35に入店した。
まだ正午前で少しだけ席が空いていたのでカウンター席に座るや牛タン定食を注文。ここは塩・たれ・みそと選べたが、オーソドックスに塩味にした。味も盛り付けも以前食べた店と変わらず美味しかった。自分としては麦メシがお気に入りだ。今までうどん・そば巡りをしているが、仙台で色々な牛タン店を巡ってもみたい。12:00には店を出て2階の改札口に向かった。
次の電車まで僅かに時間があったので、改札口手前のお土産店街みたいな場所で笹かまとずんだシェイクを買ってホームに進む。
仙台から乗った717系電車(現在は廃車)

今度の電車は仙台12:12発の常磐線原ノ町行き。717系の6両編成で、発車5分前に行ったがボックスシートがまだ空いている。朝乗った電車と見た目は一緒だが、こちらの車両は古い急行電車の下回りに新しいボディを乗せてあるので殆ど分からない。電車は定刻に仙台を出発、岩沼まで東北本線を走ってから常磐線に進む。午後の昼下がりの時間帯で乗客も少なく、途中乗車も殆ど無いまま淡々と進んで行く。
これも仙台お気に入りの ずんだシェイク

仙台に行くといつも黄緑色の店舗のずんだ茶寮でシェイクを買ってしまう。これがまったり甘くて自分のツボにハマっている。なかなか仙台は自分にとって美味いものが多くてお気に入りの街だ。笹かまもビールのつまみに最高だし…。
仙台からのどかな海沿いの田園地帯を進むこと1時間17分の乗車で原ノ町に13:29到着。ここで向かいのホームに停まっている電車に乗り換える。

 原ノ町から乗車した常磐線415系1500番台普通電車と旅行に不向きなロングシートな車内

先月、3月18日から常磐線を中心にダイヤ改正をしたが、乗り換えた電車はついこの間まで常磐線の上野口で通勤輸送の第一線で走り潰されたようなロングシートの電車だった。11分乗換えで仕方なく乗り換えて原ノ町13:40発いわき行き普通電車は発車した。
広野付近では海岸線近くを走る

この辺りから海岸線に近くなって海が見え隠れしながら走っていくが、そんな景色もこんな電車では存分に楽しめない。身体を180度ひねって無理な体勢での沿線風景の観賞が続く…。この頃から寝たり起きたりを車内で繰り返しすぎて軽い頭痛がしてきた。昨晩から座り続けているのでお尻も痛くなってきた。長距離・長時間移動がだんだん難しい年頃にでもなったのだろうか…?
いわきで乗り換えるもまた同じ電車に…

この通勤電車にも1時間21分の乗車で終点のいわきに15:01到着。乗り換えの電車が隣のホームにいたが、また同じ通勤電車でがっかりする。10分乗換えですぐに乗っても楽しめないので、改札を出て駅ビル内の土産物屋を覗いていたら、ここにも郡山にある柏屋が入っていたので薄皮饅頭を購入する。一応同じ福島県だから店舗があったようだ。ゆっくり買っても大きな駅でなかったので充分電車に間に合った。いわき15:11発水戸行き普通電車は同じ通勤電車の4両編成で発車した。
先ほどの区間よりも乗客が多く、編成を増やせば良いのに詰込まれた感じだ。こちらの区間のほうがさらに海に近づくが、見えそうで見えない区間が多い。途中の高萩から大量乗車があって、立ち客が多数出た。混んだ車内は普段利用している電車と全く変わりが無い。
大甕から先は先月も乗ったのでもう満足だった。あとは早く帰りたいので、特急との待ち合わせをするという勝田に16:39着。一度下車して乗車券や特急券を買い直して普通電車から離脱する。
勝田から乗ったフレッシュひたち48号

高萩始発のフレッシュひたち48号は7両編成からここで増結して14両編成になるというので、ここで増結する車両位置で待っていたが、高萩からの編成も空いていたのでそちらに乗車して、フレッシュひたち48号は16:46に発車した。この特急はかなり前から走っていたが初めての利用だ。何回か乗ったときは全てスーパーひたち号に乗っていた。

           フレッシュひたち号E653系の入口ドア付近と車内の様子

最近のJR東日本で良く見る内装・シートで、特徴はあまり無いが、もう疲れたのでこのまま終点の上野まで乗って行きたいが、勝田から100kmまでの区間の柏までしかきっぷを買っていないのでそこで降りなければならない。検札がずさんなら上野まで乗ってしまおうと思ったが、車掌は検札時にきちんと席番と下車駅を確認していたからごまかしは無理のようだ。
柏から上野まで乗ったE231系常磐線車両

やはり特急電車は普通電車と違って走り方が全然違う。景色が流れるように去って行く…。柏にはちょうど1時間乗った17:47に到着した。
後続の17:51発の上野行き快速電車に乗り換えて終点上野に18:20到着。あとは特にじっくり乗る必要なんか無い路線ばかりなので、走って3・4番線ホームから山手線内回り電車に18:23飛び乗って東京に18:30到着。そして東海道線ホームに走るとちょうど18:31発の熱海行きがあって飛び乗り出発。大船に19:16着いてからさらに乗り換えて地元駅に19:28到着、自転車で自宅に19:35帰宅した。
明日は仕事なので早く寝るとする。

残った青春18きっぷ1日分は、期限ギリギリの4/10に家族に軽井沢往復に利用してもらった。


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