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3/9  四国・関西・西九州旅行 3/8~11 うどん巡り・あかつき号編 [国内旅行]

 

サンライズ瀬戸号の朝は6:20起床。
車内放送が再開されて車内も周りの席がバタバタしだして目が覚めた。
夜中に見渡したときには自分の横になっている下段席は全て埋まっていたのが、起きてみたら既に5~6人は消えていた。このノビノビ座席は最後まで乗っていく人より途中で降りる人のほうが多いようだ。
       
     ノビノビ座席の窓から岡山駅             岡山からの宇野線の景色

起きて少しして岡山に6:27到着。この車両の半分以上の乗客が降りてしまった。ここで山陰方面に進むサンライズ出雲号を切り離して分かれるため4分停車する。14両編成から半分の7両になって四国方面の宇野線に進む。この間に洗面所で洗顔して身支度しておく。
       
      一夜明けたノビノビ座席            瀬戸大橋を渡る時には既にガラガラ

茶屋町を通過すると線路路盤も良くなって高速で突っ走り本州最後の駅の児島に6:52着。前回は遅れていたが今回は定刻で発車、ここでも数人が降りて残っている人のほうが少ないまま瀬戸大橋を渡って四国に入った。何回も通った場所でもあるが、毎回列車が橋を渡るときには眼下の瀬戸内海を眺めてしまう。景色の素晴らしい場所だけある…。
朝の瀬戸大橋を渡る

今回も瀬戸大橋からの朝の太陽を拝みながら四国に入り、横浜から8時間44分の乗車にて最初の停車駅である坂出に定刻の7:08到着、今回はここで下車して乗り換える。

    坂出にてサンライズ瀬戸から降りる          去り行くサンライズ瀬戸号

この先、丸亀に向かうため反対方向の列車に乗り換える。6分乗換えで高松方面から来た観音寺行きに7:14乗車し、瀬戸大橋を再び間近に見ながら2駅目の丸亀で7:22下車した。

             去年4月にも乗ったJR四国113系電車と車内の様子

薄ら寒い朝の丸亀に降り立って、これから向かう先は映画のロケ地。一応は下調べをしてあるので駅前のバスのりばで時間を再確認、18分後にバスがあることが分かり食事でもしようかと周りを探しても何も無い…。仕方なく時間までブラブラと駅前散策をした。
丸亀駅正面付近の様子

駅前は美術館が付近にあり、駅自体も高架化されていて駅前広場が広くなっている。朝の通勤客がほぼ一方通行に駅の中に吸い込まれている。高松方面に通勤する人が多いのだろうか…。
出発5分前になってバスのりばに戻ると数名の乗客が待っていると小さなバスがやってきて乗車した。丸亀駅前7:40発垂水線左回り循環の丸亀コミュニティバスは7~8名の乗客で出発した。

             乗車した丸亀コミュニティバスと朝の車内の様子

バスは海沿いの丸亀港からの始発だが2人ぐらいしか先客はいない。バスは地元自治体が経営していて、琴参バスが運行委託をしているようだ。乗客は殆どが年配者ばかりで通勤客らしき人が僅かにしか乗っていない。小さなバスは乗用車に混じってコミュニティバスらしく、朝の誰もいないような市内中心部の役所施設などをクルクルと回ってから郊外に進んだ。時間がかかる割には距離は進まずに12分の乗車で途中停留所の三船病院前で7:52下車した。
目的のロケ地はここから東へ300~400m進んだ場所にあるが詳しい道路などは全く分からず、とりあえずやみくもに東方向へ突き進む。道すがら登校中の大勢の中学生が自転車で畑の中の道を皆ヘルメットをかぶって走っているのを見ると地方に来たことを実感する。都心の学校ではヘルメットなど絶対にかぶらないからだ。
そのうちに訪れた事も無いのに何となく見たような景色が現れて、道路でもないため池の畦道を突き進むとあの映画で見た光景が近づいてきた。ただ1点、大きな違いがあったが…。
      
                  「UDON」から引用の馴染みの風景

  あの映画で出た宮池と十二社宮の林が…    少し右に振って宮池と讃岐富士(飯野山)

丸亀にある宮池というため池のたもとにロケ地はあった。ただ、あの松井製麺所の建物が風景から切り取られてしまっていた…。残った記念碑に今年の2月の日付があったから、今年1月の旅行の時に無理矢理立寄っていればと少し後悔した。それでも念願叶って満足はした。
       
   つい最近整備されてしまった記念碑        映画セットの背面の林は十二社宮

ロケ地の建物は老朽化を理由に完全に撤去されてしまっているが、土台部分をコンクリート敷きにされ、そこにマーキングをして以前どの部分に厨房や居間があったのかロケーションが書いてあった。5分前後この場所で見物したが、平日の早朝にこんな場所に来るのは自分以外に誰もいなかった。地元の人すら誰もいない場所だった…。
バス停からロケ地までは12分で到達出来た。少し予定より早かったので、折り返して元のバス停に進むよりさらに東方向のバス停に向かうとバスがあることを調べてあったのでさらに真っ直ぐ突き進んだ。
帰りも乗車した同じバス…

ロケ地から再び10分ほど歩いてバス通りに出た。3分ほど待つと南方向からバスが来て乗車、高熊バス停8:26発丸亀港行き丸亀コミュニティバスは1分遅れで発車した。
このバス、実は先ほど乗ってきたバスだった。丸亀市内を南北に大きく循環して駅に戻るルート上のバス停に再び自分がやって来たために再乗車出来たのだ。もちろんバスも運転士も先ほどと同じ人だ。朝の駅向けのバスになったので先ほど乗車した時より乗客は多かった。それでも年配者の比率が高く、途中の労災病院前で8割の乗客が降りてしまった。駅までの僅かな距離では乗客は数名のみ…。これではバス会社が撤退して公共機関主体のコミュニティバスでしか活路が見出せないと実感された。

  終点バス停前の丸亀港渡船ターミナル          京極大橋からの丸亀港

バスは丸亀駅前で残りの2~3名を降ろして発車した。残るは自分1名のみ、2分ほど海沿いに走った終点の丸亀港に8:43到着。自分が下車するとバスはどこかへ走り去った…。
いい加減に腹が減ったので、ここからは久しぶりのうどん巡り第3弾を開始するが、今回は1名のみで実施する。今年1月に食べた感激が忘れられず、来週の週明けからの転職を前に是非食べておきたかった。これから向かう店は麺処 綿谷(わたや)。丸亀駅より丸亀港から行ったほうが近かったのでバスを終点まで乗車した。丸亀港の渡船ターミナル前にある京極大橋で丸亀港を跨ぐように渡ると、目指すうどん屋は近い。

                麺処 綿谷店舗外観と内部の注文カウンター

京極大橋を渡って近くにあるスーパーの裏手に進むと目指す麺処 綿谷があった。開店時間ピッタリの9:00に到着。開店時間に来たはずが既に食べ終えて出てきた人がいた。開店前の打ち水の後が店前にあるが、多少早めに店を開けているようだ。
食べたうどん(¥200)とえび天(¥80)

店内は一応開店直後とあって誰もいない。ここはいつも通りシンプルにぶっかけうどんに前から気になっていた天ぷらも付けて注文した。
この界隈の天ぷらはかまぼこ状になった天ぷらが多くて、以前から気になっていたが、天ぷらの味はまあまあだった…。
しかし、うどんは違う。ここの麺はかなりコシが強くて感激した。一見、店員がオバさんばかりだから期待していなかったが、製麺しているところは違う所みたいだ。食べているうちに2~3組やって来たが、店内はまだまだ空いている。ここはもう一度以上来たい店になった。

麺処 綿谷…丸亀市 北平山町310-10 (営業時間9:00~14:30)

食後は近くにあった丸亀平山に立寄ってから丸亀駅方面に向かった。駅前に着いてからも丸亀駅前へさらに旅行貯金をするために寄った。
丸亀から乗車した快速サンポート

丸亀駅に戻って、ここからは先日3月4日に使用した青春18きっぷを使って移動する。とりあえず大まかな予定として、午後に四国を離れて京阪神方面に戻るまでにうどん屋を3~4軒行くつもりでいる。2軒目は少し離れているが1月に行った時にも食べたが、もう一度食べたいあの店に移動する。
丸亀9:26発快速サンポート号に間に合って乗車して終点高松を目指す。通勤時間帯も過ぎたようで車内は空いて落ち着いていた。もう何度も通った区間で夜行列車明けなので眠くて終点近くまで寝ながら移動して高松に9:55到着。この後は列車が無ければコトデンで移動しようとも思ったが、ちょうど徳島行きがあったので8分乗り換えでJR線で行くことにした。
高松10:03発徳島行き高徳本線普通列車は定刻に発車した。乗車した高徳本線は非電化なので、車両は都市部では珍しいくらいのディーゼルカー1両編成だ。車内は結構混んでいるが市街地区間の短距離利用が多くて停まるたびにどんどん降りていく。まだ街並みが続く15分走った屋島にて10:18下車した。ここで特急列車との行き違いで少し停車するようで、自分が降りた後も停まったままだった…。

               高松から屋島までの1000系気動車と屋島駅舎

1月にも訪れたわら家はこの屋島駅から一応は徒歩圏内だ。前回はレンタカーで行ったので気にならなかったが、駅付近で高松古高松に7~8分ほど寄ってから屋島の登り口まで予定よりも時間がかかって15分ほど歩いて10:45に店に到着。わら家に行く最後の区間は屋島の登り口のキツい上り坂があって、早春の暖かな日差しも手伝って汗だくになってしまった…。
2ヶ月ぶりの再訪は徒歩にて…この坂がキツい。

店内は午前の静かな時間帯ながら早くも観光客が10組ほど入っていた。この店は入ってすぐ食券売り場のレジで先払いしてから好きな席に座るシステム。店内が見渡せる適当な席に座って注文を待った…。

                  再訪したわら家店舗外観と入口付近

      雰囲気のある店内の様子                調理場方向を写す

前回来た1月からまだ2ヶ月しか経っていないから何も変わりないが、茅葺農家風の外観の建物は雰囲気があって落ち着く感じだ。客が少ないが10分ほど待たされて以前食べた生しょうゆうどんが運ばれてきた。
そのままのうどんに薬味が各種別盛りで来るので、自分の好きなようにアレンジして食べる。自分は大根おろしにしょうがにかつお節も全部入れてしょうゆでかき混ぜて青ねぎも散らして食べる。前回とも全く変わらぬツルツルと滑らかながらもコシの強い麺に今回も感激。

     食べた生しょうゆうどん 混ぜる前            うどん 混ぜたあと…

わら家…高松市 屋島中町91 (営業時間10:00~19:00)

予定よりも往路のJR屋島駅からの移動時間がかかったので、帰りは駅が近いコトデンで高松市内へ戻ることにする。琴電屋島駅はJR駅の1/3の距離しかないので5~6分でわら家から11:12に到着できた。この駅はつい最近無人駅になってしまったようで、駅には係員不在を知らせる真新しいチラシが掲示してあった。

          琴電屋島駅舎               乗車したことでん600形804号

唯一ある自動券売機できっぷを購入して電車を待つ。駅に着く少し前に電車が行ってしまったので10分少々待って電車が到着、琴電屋島11:25発の瓦町行きは定刻に発車した。
電車は元名古屋市営地下鉄の中古を改造した3両編成で、空いている昼時だと思ったら結構乗っていた。この区間のJRと違って電化されているが、ディーゼルのJRよりスピードは遅い。駅間も短くこまめに停まって乗客を増やしつつ14分の乗車で終点の瓦町に11:39到着した。
       
         駅ビルの瓦町駅              中央公園前に聳える高松市役所

この辺りは高松の中心地らしく、この駅にコトデンの全3路線が乗り入れていて駅もデパート併設の駅ビルになっている。四国を離れる昼過ぎまでの残り時間はこの高松市街地のうどん屋を巡ってみることにする。瓦町駅前を西方向に進んで中央通り向かいの中央公園を通り抜ける。この公園の西側の高松市役所向かいに目星をつけた森製麺所に11:53頃着いた。
    
       森製麺所店舗外観       昼時で混む店内の様子(奥でこちらを睨むバカ店員も)

店に入ると周りのビルや役所の昼休み時間帯に突入したようで、既に店内に行列が外まで延びている…。自分もその列に並びつつ店内の様子を1枚だけ撮影した。
しかし、感じの悪い店員がいてこの店の評価を下げざるを得ない対応をされた。
その店員は厨房の奥でうどんを茹でているが、ノーフラッシュで静かに1枚写真を撮った瞬間から作業をしながらずっとこちらを睨み続け、こちらがいけない行動をしたなら注意をすれば良いものをただひたすらに視線を外すことなく睨むだけ…。結局何が言いたいのか分からないまま別の店員からうどんをもらって席に着いて食べたが、サクサクしたかき揚げが自慢のようで自分も食べたが、そんな不可解な対応を見せつける店員がいたので美味しくも感じなかった。 食べたかき揚げとうどん

飲食サービス業にあるまじき悪態を見せつける店員がいるだけで最低の店の烙印を押させてもらうしかない。写真撮られることに過敏になるより、味や品質のほうに過敏になってほしいものだ。その人間の底の浅さを目の当たりにしてしまったようだ…。

森製麺所… 敢えて紹介しません。お薦めしないので…

結構お馴染みの高松駅舎

食後は向かいの高松番町に寄って旅行貯金をして、高松駅まで食後の散歩にはちょっと距離があって10分ほど歩いて12:20に到着。本当はもう1軒行こうと思ったが、すっかり気分を害されたのでさっさと関西方面に向かうことにした。

          乗車した快速マリンライナー号グリーン車側先頭車と車内の様子

            反対側の普通車の先頭車両と、利用した普通車内の様子

既に3軒廻って腹一杯になったのもあって、4軒目に考えていた店に行くのも無理があったので次回の楽しみにしておく。ここ最近になって頻繁に利用している高松駅は特に見るものも買うものも無く、さっさと改札口を抜けて既に入線していた電車に向かった。昼時でも常に30分毎に岡山行きの列車があるからなのか入線していたマリンライナー号の車内は空いていた。それでも発車間際になると乗り込む乗客も増えてきて…。
高松12:43発岡山行き快速マリンライナー32号は定刻に発車した。車内は春の日差しで暑いくらいで、乗客が発車間際に大勢乗った感じに見えてもまだ席は十分空いていた。
讃岐平野独特の地形を眺める

もう何度も往復した讃岐平野を快調に飛ばして坂出に停車、乗客を少し増やして発車してからしばらくして進路を右の海方向に変えてから瀬戸大橋を渡った…。

    この先に見える瀬戸大橋を渡る        いつも撮ってしまう瀬戸大橋からの眺め

車内は地元の人が大半なのか長大な橋を渡っても何の反応も無いようだが、自分だけは食い入るようにずっと外を眺めてしまう。昔は連絡船で1時間はかかっていたような区間が僅か7~8分で渡れるのだからすごいことだが、もう当たり前の光景になっているようだ。
本州側の児島に停まって乗務員交代してからは本州を岡山に向けて走って行くが、やはり周りを見渡す地形が讃岐と岡山では全然違う。そのうち市街地の中に路線が進んでいって高松から52分の乗車で終点の岡山に13:35到着した。
   朝と同じホームの岡山駅に到着

電車はすぐ9分後に折り返すようで、乗客が降りると同時に乗り込まれていく。この先関西方面に向かうのに適当な電車が山陽本線に無いので、20分後に出発する赤穂線に乗ることにして駅前にちょっと出てみた。

         岡山駅東口駅舎          リニューアルして新しくなった岡山駅中央改札口

岡山駅は改装工事の真っ最中で、昔からよく有りがちな線路東西の平行に駅舎と改札口を設ける方式を取り止め、ホーム上の跨線橋中央に駅舎と改札口を造って、新たな広い跨線橋で東西を自由に行き来する方式に改めようとしている。今まで駅施設として利用されていた新幹線高架下部分の空いた建物部分は、丸々駅ビルとして商業施設にしてしまうようだ。駅施設を線路上部の空間に移して土地の有効利用を図っているようだ。
駅外に出ても特にやりたいことも無いので、10分で改札口に戻って次の列車に向かった。既に電車は停まっていて短い電車に多数の乗客が待っていた。

     乗車した赤穂線の115系電車         備前片上駅停車中の空いた車内

岡山13:55発播州赤穂行き赤穂線普通電車は混雑した3両編成で定刻に発車した。
昼過ぎなのに下校の高校生が多数乗っているのは、卒業式が近くて短縮授業になっている学校があるためのようだ。自分が出発前に乗り込んだ時は既に立ち客が多数いたが、ボックスシートに3人座ってしまうと残った席に割って座り込むのが面倒で立って我慢する人が地方には多いみたいで、車内に入ると空いている席もあったので自分は座った。
赤穂線車内もずっと混んでいる訳でも無く、岡山都市圏内の乗客が大半なので、駅に停まるたびにどんどん乗客が降りて行く。逆に乗ってくる人は全くいないぐらいだ。西大寺から長船辺りで大半が下車してしまい、あとはのんびりムードの地方路線に成り代わってしまった。そんな中で日生駅で14:47~14:53で列車交換待ちで停車、小豆島に渡るフェリー乗り場が駅前の先の瀬戸内海に見えた。
日生駅では瀬戸内海も僅かに見える

赤穂線は山陽本線より海側を走っているが、意外と海が見えない。沿線で2~3回しか瀬戸内海は拝めなかった…。単線で穏やかムードの赤穂線も岡山から1時間12分の乗車で終点の播州赤穂に15:07到着した。ホーム向かいにはステンレスボディーの新快速電車が長い8両編成で停まっていて、そそくさと乗り換えた。
播州赤穂から乗車した新快速223系電車

短い3両編成からの少ない乗客が長い8両編成に乗り換えたようなものなので車内はガラガラのまま、播州赤穂15:09発野洲行き新快速電車は定刻に発車した。電車が新しくなったので同じ線路でも速く走っているように感じる。まだ単線の赤穂線を坂越・西相生と停まって相生で山陽本線に合流すると、岡山から山陽本線を走ってきた普通電車と接続してたすうの乗客が乗り込んで車内の座席はだいぶ埋まって15:21に発車した。
その後も山陽本線を速度を上げつつも各駅に姫路まで停まって立ち客も出るようになってからは快速運転になり、停車駅も極端に少なくなってスピードも最高速になった。明石を16:06に発車すると右前方に播磨灘と大阪湾を分ける場所に明石海峡大橋が見えてきた。
明石海峡大橋を舞子付近で眺める

この辺りまで来れば関西の都市圏で、街なかを快調に飛ばす都市鉄道の雰囲気だ。高松から乗換えつつもずっと座っていて尻が痛くなってきた頃、播州赤穂から1時間12分の乗車で三ノ宮にて16:21下車した。この辺りまで来ると神戸の中心地で乗り降りがかなり激しくなってきた。
       
      ポートライナー三宮駅入口              ポートライナー改札口付近

今夜は京都か大阪を夜に発車するあかつき号に乗るまで時間があるので、その間に乗れるだけ最近開業した区間の鉄道を乗り潰そうと思う。
まずは去年2月に神戸空港が開港した時に延長開業したポートライナーに乗ってみる。
同じ会社で運営している六甲ライナーには去年2度ほど神戸シェラトンに泊ったときに利用したが、こちらのポートライナーには昔、ポートアイランド内を6の字型の路線で運転していた時に1度乗っただけだった。そのポートアイランドの沖合に神戸空港が造られた時に延長した部分が今回のターゲットだ…。
JR三ノ宮駅改札を南側に行くとポートライナーのりばの階段があり、登っていくと六甲ライナーと同じ雰囲気の券売機と改札口が多数ある。さらに上にホームがあって、ガラス張りの広場がホームのようだ。ホームの電車側にはガラス壁とホームドアが付いているので一見、単なる上階の温室広場のようにも見える。
ポートライナーは運転が若干乱れているようで列車が全く入っていなかったが、そのうちやって来てすぐに折り返すようだ。

      乗車したポートライナー車両            最前部からの三宮付近の眺め

三宮16:30発神戸空港行き快速ポートライナーは2分遅れて発車した。うまい事に最前部席に座れたので景色を楽しんでみた。無人運転の運転席部分に座ったので眺めが良い。
快速と言っても三宮地区の最初の2駅だけ通過するのみで、あとは各駅停車。全線高架なので見晴らしは良く、神戸の街見物にも良い乗り物かも…。昔、ポートピア博覧会があったポートアイランドも、だいぶ落ち着いた新興団地街になっていた。そんなポートアイランドを抜けると何も無い殺伐とした埋立地を通過して再び橋を渡って、三宮から17分の乗車で終点の神戸空港に16:49到着した。遅れたままの運行なのですぐにポートライナーは折り返して発車した…。

    ポートライナー神戸空港駅に到着           神戸空港出発ロビーの様子

神戸空港は神戸市民の反対が多いなか市長が押し切って開港させた空港なので、自分としても成功してほしくないので多分、飛行機では利用しないだろう。あまり関わりたくない空港だが、軽く見学だけしてみることにした。施設は小ぢんまりしつつも一通り揃っているようだが、今風の雰囲気にどこでも見られるようなお洒落なデザインに特徴が無い感じだ。何も知らないような若者なら喜んで利用するような明るい雰囲気の施設だと思う。
展望デッキよりスカイマーク B767-300ER(JA767D)

割と足早に全体を見て廻ってポートライナーのえきに戻ると神戸空港17:00発の三宮行きに間に合ってしまったので乗車した。まだ見物だけの人も多いみたいで、軽装の旅行者っぽくない人も多数帰りの列車には乗って混雑していた。夕方の帰宅時間にもなったせいか、ポートアイランドの各駅からも多数の帰宅客が乗り込んできて山手線以上の混雑ぶりになり、車内で揉まれつつも終点の三宮に1分遅れの17:19到着した。
三ノ宮~大阪で乗車した新快速電車

ポートライナーを降りてこの先は大阪方面に進むが、何となく先ほど乗ってきた新快速電車が15分か20分毎に走っていると思ってJR三ノ宮駅に少し走ってホームに行くと、予想通り先ほど乗ってきたちょうど1時間後の新快速電車がやって来て三ノ宮17:22発の野洲行き新快速電車に乗車し発車した。さすがに混んでいて立ったままだが…。大阪まで夕方の帰宅ラッシュに揉まれつつも21分の乗車で大阪に17:43到着、ここで乗り換えて大阪環状線ホームに向かう。

 大阪から乗車した大阪環状線201系電車       鶴橋駅の近鉄乗換え口の様子

この辺りでの行程は大まかに作ってあって。予定では…

大 阪(大阪環状線)鶴 橋 (千日前線) 今 里 (今里筋線) 井 高 野
井 高 野 (今里筋線) 太子橋今市 (谷 町 線) 東 梅 田

…で、梅田で夕食をどこかで食べつつ買い物してから大阪20:47発の寝台特急に乗り込もうと計画していたが、ちょっと予定より早めに来ているので、少し冒険して京都20:02始発の寝台特急に乗り込む予定に切り替えて…

大 阪(大阪環状線)鶴 橋 (千日前線) 今 里 (今里筋線) 井 高 野(大阪市バス)阪急相川
阪急相川(阪急京都線)高 槻 市 (徒 歩) 高 槻(新快速電車)京 都

…で行ってみることにした。この行程の目的は昨年末クリスマスイブに新規開業した大阪市営地下鉄今里筋線に乗ってから今夜の宿になる寝台特急あかつき号に乗るだけの計画なのだが、今里筋線が地元志向の路線で余所者には乗りにくそうな路線なので、こんな機会に乗っておこうと無理してみたのだった。
大阪17:49発の大阪環状線外回りの天王寺行きに乗って鶴橋で18:05下車。友人Sとよく飲み歩いている場所だが、今回はさっさと地下の千日前線に乗り換えて1駅目の今里に18:12着いた。
鶴橋から乗車した千日前線

新規開業する路線は大抵が既設路線と離れた場所にあるが、ここ今里駅も降りてから西方向の地下道を進んでから北方向にさらに進みつつもエスカレーターでさらに下って今里筋線ホームがあった。
   
                   新たに開業した今里筋線に乗車

少し時間を稼ぎたい気持ちもあったので、乗換え全てを早足&走って行っている。関西人は関東人より急ぎ足と言われているが、この時ばかりは自分のほうが最速だった。結局3分で乗り換えて今里18:15発井高野行きの今里筋線に乗った。新規路線で大阪の中心部を避けるように路線があるため、夕方でも車内はガラガラだった。終点まで空いている席のほうが多いまま外も見えない地下区間を22分の乗車で終点の井高野に18:40到着した。
   
  鶴見緑地線と似たような狭い車内の様子     今風の明るい印象の井高野駅出口

井高野駅は大阪市北東部の摂津市境界に近い場所にあった。大阪のベッドタウンのような住宅や団地が多い場所だが落ち着いてみているヒマは無い。駅から地上に出た場所にバス停を発見。8分後にバスがあると表示があるが、時間になってもバスは来ない。ちょっと遅れて37A系統の相川駅前行き大阪市営バスが来て2分遅れで発車。神崎川の堤防道路沿いを走って、正面に阪急京都線の線路が見えてきたら土手を降りて街中をグネグネと走って7分にて終点の相川駅前に到着した。折り返しすぐに乗車も始まって慌しい路線だ。

井高野駅から相川駅まで乗車した大阪市営バス    ちょっと暗い感じの阪急相川駅

後で自宅で地図を見ると、この辺りは三方を川に囲まれたかなり狭い街のようだ。降りた阪急京都線の相川駅も手狭な感じの暗い印象の駅だが、待避線も設けていて狭い土地をさらに狭くしているようにも見えた。阪急のホームに上がるとすぐに電車が来たが、ここで特急か急行の通過待ちをするようで、少しの間停車してから相川駅を19:00に河原町行き普通電車が発車した。

 相川~高槻市で乗車した阪急の普通電車            阪急高槻市駅

もう外は暗くて景色が見えないが、阪急沿線を各駅に停まって高槻市まで途中通過待ちも無く先に進み、17分の乗車で高槻市に19:17到着した。
本来の予定では今ごろ井高野駅に着く頃だったので、だいぶ予定より早く進んでいる。この阪急高槻市駅からJR高槻駅まで昔、歩いて移動したことがあったので土地勘は少しある。久しぶりに来たのでちょっと不安になりつつも小走りに商店街を5~6分で抜けても駅が見えなくて不安になった頃、歩いて8分で高槻駅に到着。
少し急いで改札を入ると数分待って新快速電車があることが分かって息を整えて、高槻19:32発の野洲行き新快速電車に乗る。
高槻~京都間乗車の新快速電車

この間は京都まで無停車で、少し混んだ車内で立つこと12分の乗車にて京都に19:44到着。ここで乗客が殆ど入れ替る勢いで大量に降りて、大量にまた乗り込んで行った…。
何とか20:02発寝台特急なは・あかつき号の発車時間前に京都駅に着いたが、まだ夕食も食べていないし食料を調達する時間も無かった。発車前にゆっくり列車撮影もしたかったがそれも出来そうに無く、ちょっと計画倒れな感じもした。
それでも行動しないことにはどうにもならない状況なので、とりあえず改札を出て京都駅正面の地下街でコンビニなどを捜すが全く無く、ファーストフード店も1軒見つけたが、周りに同じような店が少ないからかかなり混んでいて時間までに購入出来ない雰囲気。仕方なく駅の売店で何か買って乗り込もうとしたが、こちらもビールやスナック菓子はあるが、弁当類は殆どが売り切れでまともな食料が無い。仕方なく菓子と缶ビールだけ買って今夜の宿になる寝台特急の停まる7番線ホームに19:58に向かった。

 屋根が高くて開放感のある京都駅0番ホーム       京都駅正面改札口の様子

自分の乗る寝台特急なは・あかつき号は発車4分前なので既にホームに入線していた。乗客が買い物したりしてウロウロしていたが時間はあまり無い。それでも自分の個室に荷物を置いて列車撮影に車両前方に向かった。
ホームからはみ出した なは・あかつき号

夕食調達は失敗して途中駅にて購入することにして列車撮影をちょっとしてみるが、一応は金曜の週末だから少しはマニアがいるかと思ったが1組が撮っているだけだった。最近めっきり減ってしまった貴重な機関車牽引の客車列車でもある。九州方面に向かう寝台特急は昨年9月に乗車した寝台特急はやぶさ・富士号とこの列車のみで、ここ半年で両方乗ったことになる。
    
  今夜の宿になる あかつき号8号車のB寝台個室ソロ 車両外観と車内中央通路の様子

自分の乗車する8号車B寝台個室ソロまで来たところで発車メロディーが鳴って発車時間となった。
京都20:02発熊本・長崎行き寝台特急なは・あかつき号は定刻に発車した。車内はまだまだ空いているようで静かな雰囲気だが、これから大阪・神戸を走って行くので車内はどんどん埋まって行くだろう…。まだ車内が空いているうちに今度は、休む間もなく車内の探索に出てみた。
       
   利用したB寝台個室ソロの下段室             室内から奥方の様子

探索といっても自分の乗った8号車の前後2両ぐらいだが、トイレ・洗面や自販機などがあるか確認する程度だった。夕食などを全く仕入れることが出来なかったので、車掌の案内放送をしっかり聞いて途中停車駅で購入出来る時間があるか確認するほうが先決だった…。
          
     室内側から入口方向の様子            B寝台個室ソロ上段室の様子

一応、この先の各停車駅の新大阪・大阪で6~7分の停車が早くもあったので安心した。とりあえずは次の停車駅の新大阪で夕食調達に駅構内を走り回る覚悟を決めて、最初の停車駅の新大阪に20:28到着した。

         夜の淀川を渡る…            ラッシュの大阪駅停車中のあかつき号

ここは東海道・山陽新幹線の乗換駅だから駅構内に土産物や弁当を扱うショッピングエリアがあるのを知っていた。ホームを上がって新幹線との乗換改札口付近にあるショッピングエリアに向かった。
期待通りに土産物などが多数あったが、既に20:30近いので弁当関係がどこも品薄であまり良いものが無かったが、そんな中に大阪でも有名な551蓬莱駅構内店舗があったので迷わず直行。少し列があったが並んで順番を待って、辛うじて暖かいブタまんを3個購入。これがこの店のラスト商品で、後ろに数名まだ並んでいた人が悔しがっていた。
この時点で発車2分前でホームに戻って新大阪を多少の収穫あって20:35発車。次の大阪までゆっくりと淀川を渡って大阪に20:41到着。

       夕食に調達した食料群                開いた弁当と発泡酒

ここでも夜の帰宅ラッシュで帰宅する新快速電車を優先するために6分停まる。ブタまん・ビールにスナック菓子を仕入れたが弁当が無いので、通勤客で混んだホーム上のキヨスクのコンビニで弁当・サンドウィッチとチューハイを購入して列車に戻ったら列車は大阪を20:47に発車した。この駅での乗車が一番多かったみたいで車内が少し賑わってきたが個室だからあまり影響は無い。
昼間見た明石海峡大橋を夜も眺める

こちらもようやく食料を調達して安心できたので車内の浴衣に着替えて大阪~神戸の車窓の夜景を眺めつつ晩酌を開始した。この17~18時間の間に1往復半もした区間でもあるが…。
大阪の次は三ノ宮に21:10停車。ここはすぐ21:11発車したが、夕方乗ったポートライナーのりばがちょうど自分の車両の前に来た。その後も須磨浦海岸を走って先ほども眺めた明石海峡大近くの舞子を通過、ほろ酔い気分に流れる夜景を眺めるのは夜行列車の醍醐味でもある。
連結面にあかつき号のテールマーク

西明石辺りを通過すると街灯りが寂しくなってきて景色が暗くなってきた。姫路を21:55に発車すると個室内で旅行の記録をつけたり、明日の予定を考えたりして過ごしていた。そんなことをしているうちに眠くなってきたので、洗面所に出向くとちょうど岡山に23:00到着した。本日3度目の岡山停車である。
   本日3度目の岡山駅に停車

浴衣のままなので外には出ず23:02には発車した。洗面所で寝る準備をして、あとは部屋で景色を眺めつつ23:45就寝した。福山にまもなく着く前だった…。

(あかつき号…2008年3月14日廃止)


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