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3/10 四国・関西・西九州旅行 3/8~11 長崎立寄り・はかた号編 [国内旅行]

 

あかつき号の朝は8:15起床。
一度トイレに起きた時に列車が佐賀駅に6:52~6:53で停車していた。意外とぐっすり眠ってしまったために、不覚にも関門トンネル通過や博多駅すら気付かずに通り過ぎていた。
   既に明るくなった佐賀駅に停車中…

列車は長崎間近の諫早を8:13に出発していて終点は目前だった。のんびりしていると何の身支度もしないまま終点で降ろされそうなので、洗面所やトイレに行って身を整えることにした。
この先の駅で上り列車との行き違いや後発の電車特急の通過待ちなどで運転停車があったので、停まった車内で普通に身支度できたのも幸いだった…。
長崎手前でいくつかトンネルを抜けると長崎の市街地に突然入ってきて、京都から12時間52分の乗車で終点の長崎に定刻の8:54に到着した。
       
 昼間用のセットにしたB寝台個室ソロ下段室   終点長崎にて利用した個室を外から眺める 

            一夜を過ごした8号車B寝台個室ソロの車内表記と外観

         最後尾の唯一の座席車 レガートシート の様子と併設のミニロビー

               あかつき号の機関車 と 最後尾レガートシート車
あかつき号B寝台客車と長崎駅

これから特にやりたい事も無いので、あかつき号を降りてからもしばらく画像撮影をしていた。この先こういった夜行列車も衰退して行くだろうし、自分も転職するとこのような列車に気軽に乗れるチャンスが減ってくると思われる…。

 ステンドグラスの入った長崎駅改札口付近            長崎駅舎外観

数年前に改装したような少し新しい感じの長崎駅改札口を抜け、これからの予定を考えるために併設の長崎駅ビルに入って朝食用の店を探すが、どこにでもあるようなファーストフードしか無くて再び改札口横の待合室に戻ってガイドブックを広げた。一応昼過ぎまで長崎市内に滞在してから福岡方面に向かうことにしているのだが、ただボーッとしていても勿体ないので精力的にまだ見ぬ場所へ行ってみたい。はっきりした記憶は無いが思案橋付近の観光通りに行けば長崎らしい朝食でも味わえると思い、とりあえず長崎市電に乗って向かうことにした。
観光通りまで乗車した長崎市電

なんだかんだと長崎駅前に30分滞在してから長崎駅前を1系統正覚寺下行き長崎市電(長崎電気軌道)にて9:29出発、10分弱で観光通り間近の思案橋電停に到着した。
市電を降りてすぐに両サイドに観光通りのアーケード街が広がっていて、朝だけどこの辺りに来れば長崎らしい中華っぽい朝食にありつけると思って歩き回ったが、どこの店も閉まっていて絶望的な感じだ。そんな中で唯一開いていたのがどこでもあるファーストフード店だが、腹も減っているので手近に見えたマクドナルド長崎浜町店に入ってみた。

  朝食に利用したマクドナルド長崎浜町店      後悔の味、激マズのマックグリドル

久しぶりに日本のマクドナルドを利用すると、朝マックの中でも変わったメニューがあったので新しいバンズのマックグリドルを選択して食べたが、久々にエラいものを食べてしまったと後悔してしまった。割とフカフカしたバンズと好印象で選んだのが失敗の元、塩味系の目玉焼き・チーズ・ソーセージの中身に事もあろうに甘いメープルシロップを含ませたバンズのマズい取り合わせが1口目で朝食がストップしてしまった。久々のミスマッチどころかアンマッチさにバンズを捨てて中身だけ食べて情けない朝食になってしまい、寝ぼけた感じだったのがここで一気に目が覚めるほどマズかった。割と食事を捨てたり残す事に抵抗感を感じる自分でもこの味には閉口した。もう絶対にマックグリドルは食べない
思案橋付近の様子

食事を早々に切り上げ、近くに福砂屋の本店があるはずなので、記憶を頼りに歩いて向かった。まだ午前中で殆どの店が閉まった思案橋付近の裏通りを5分ほど歩くと、昔と変わらぬままのカステラ屋福砂屋本店に到着した。店の周りに人の気配をあまり感じないのに、店内だけは午前中から多くの客でごった返していた。一番細くて安いカステラを1本だけ買って混んだ店内をさっさと抜け出して再び思案橋の電停まで戻った…。   
       
 朝の閑散とした思案橋グルメ通りの様子       静かな場所にある福砂屋本店外観

市街地にいても長崎らしい店が無さそうなので、思い切って観光地らしいところに出てみようと思案橋電停から1系統赤迫行き長崎市電に10:24乗車して、築町で5系統石橋行きに10:27-10:29で乗り換えて終点の石橋に10:38到着した。
新しいタイプの長崎市電に乗車

       車内から後方の眺め             バリアフリーなフラットな床面の車内

長崎市電は全国から色々な市電を寄せ集めて使っている印象があったが、築町から乗った市電は珍しくも新車の3000形でバリアフリーに対応した低床面の市電だった。最近どこでも見かけるタイプの市電で面白みは無いが、乗りやすくて便利だろう。
まだ長崎を出発するのに時間があるのでグラバー園でも見学しようと思ったが、雨が降り始めてゆっくり見れない状況になった。何せ今回は折りたたみ傘も持ってきてなかったので仕方なく街中の軒先を借りながら移動して、電停1つ戻った大浦天主堂下電停から海側の大浦海岸通り沿いにあった旧香港上海銀行長崎支店に雨宿りながら10:55に見学することにした。
見学した旧香港上海銀行長崎支店外観

香港上海銀行香港ドルも発行する銀行で、日本でも最近はかなり広告を出していて現地法人もある。自分もよく香港には行っているので、まさかこんな場所にも昔から進出しているとは思っても見なかった。ちょっとした興味もあったので雨宿りにはちょうど良かった…。

  窓口として利用していた1階フロアの様子          当時を再現した模型

昔を思わせる重厚な石造りの建物で、戦後に銀行が撤退後には警察署にも使用されたとか…。歴史ある建物で館内には当時を再現した応接間や居住施設や、過去の長崎と上海との繋がりを示した遺物や展示が数多くあって、雨の様子を見ながらゆっくりと見学した。

      2階の重厚な雰囲気の廊下                2階フロアの1室

               長崎~上海定期航路の船の模型と概略説明

30分ほど滞在して外の雨も落ち着いてきたので、建物隣に位置する長崎ちゃんぽんの元祖と言われる四海楼に11:30移動した。
昨日関西に近づいた時に奈良在住の友人Sにメールを送った際に、長崎行くならちゃんぽんの良い店があると聞いてこの店に機会があれば行ってみようと思っていたら、下調べもせずに旧香港上海銀行長崎支店に行こうとしたら隣にあったので、開店時間の11:30までは時間を合わせる意味で長崎支店の建物見物をしていたのだった…。
新しいイメージの四海楼店舗外観

店は数年前にリニューアルしたらしくて場違いなほど派手な建物になっているようだが、開店時間になって行ったにも拘らず既に先客が20組以上入っていた。店内は長崎港が一望出来る5階にあって海側に大きなガラス張りの広くて明るい印象で、荷物を持って1人で来ては場違いな感じがするほどだった。

      食べた元祖長崎ちゃんぽん          見晴らしも良い混雑した店内の様子

店員も多くいて、座席に案内されてちゃんぽんを即座に注文、既に混んだ店内でもちゃんぽんが多く食べられていて、元祖の店であるという感じがした。
10分ほど待たされて運ばれてきたちゃんぽんは豚骨ダシに海産物や野菜のエキスも効いているようで深い味わいで確かに美味かった。ゆっくり食べてもいたいが午後には長崎を出発したいし、正午に近づいたせいか満席で既に待っている人も20~30人いるようなので、食べたらさっさと会計を済ませて店を出た。長崎に来たら何度も食べたい味でもあった…。

      再び旧式の長崎市電に乗車             レトロな車内の様子

正午に店を出て、階下にある併設のちゃんぽんミュージアムを見たが、満席客の待合所のようにもなっていたので、パネル展示を軽く見てさっさと店を後にした…。
再び大浦天主堂下電停に戻り、12:19発の5系統蛍茶屋行き長崎市電に乗車、3分で築町にて下車乗換えをする。小雨の中7分待って1系統の赤迫行き市電に12:29乗車してこちらは少し混んだ車内で9分ほど揺られて長崎駅前に12:38下車して、雨の半日長崎観光は一応無事に終了した…。 

  長崎駅前県営バスターミナル建物外観         ターミナル内窓口付近の様子

ここからは自宅まで帰る一方の旅になる。福岡まで何で行くかは特に決めていなかったが、長崎まで来るのにずっと鉄道利用だったから、帰りは福岡から新宿まで高速バスで帰ることを目的としていた旅行でもあったので、長崎からもバスにして1,300km近い長距離高速バス乗継ぎの旅を実行するべく、長崎駅向かいの長崎県営バスターミナルに向かった…。

  福岡~長崎間高速バスの運行案内表示         福岡行きのりばの様子

以前にも長崎から福岡に向かう際に利用したことがあったが、7~8年前の事なので細かな記憶は無い。とりあえず福岡行き高速バスを扱うバスターミナル内にある九州急行バスのきっぷ売り場に行くと、バス乗車券購入は予約制の便指定なので、間近で一番停車駅の少ない便にしてもらったら長崎13:15発のスーパーノンストップ便できっぷが買えた。どんな種別便でも福岡まで1人¥2,500でJRの特急より安かった。

             乗車した九州急行バス福岡行き車両と側面の行先表示

長崎駅前付近は朝方あちこち廻り尽くしたので特にやりたいことも無く、バスターミナル内の土産物の売店などを見て13:00頃にはのりばでバスを待つことにした。ちょうど13:00発の各駅停車タイプの便が出た後だが、既に後発のスーパーノンストップ便に乗る人が2名待っていて3番目に並んだ。このバスに乗ると先発便より早く福岡に着けるダイヤになっている。
九州では当たり前の豪華な3列座席の車内

バスは出発10分前にはのりばに入線して乗車改札が始まった。便指定できっぷは売っているが、座席は自由席で好きな席に座れる。前方は混みそうだから後方の1人がけ座席にしたが、結局30名弱の定員に20名の乗車で車内は割と落ち着いた感じの人数で収まった…。
長崎駅前13:15発博多駅前行き九州急行バスのスーパーノンストップ便九州号は定刻に発車した。このバスは他の種別の便とは違い、浦上方向に行かずに逆方向の出島方向に進む、3分ほど走った大波止バス停で唯一の乗車扱い停車をするが誰も乗らず、あとは福岡までノンストップで走る…。将にスーパーノンストップな走りで車内も動きが無く落ち着いた感じで乗れるので気持ち良く乗車出来る。

      長崎I.C.を通過(13:29)           霧で霞んだ大村湾を眺める(13:55)

大波止を発車して市民病院前交差点を市電の線路を渡りながらそのまま有料道路のながさき出島道路に入れば、もう福岡まで信号無しの高速道路を走る。長いオランダ坂トンネルを抜けると早くも長崎自動車道の長崎I.C.だ。料金所を13:29に通過してひたすら長崎・九州道を走って行く。あいにく時折り雨の降る曇り空だが、歩き回ってから乗った高速バスの揺れの少ない静かな乗り心地に、大村湾の眺めまでは何とか起きて見られたが、嬉野から佐賀辺りの風景は寝ていたようで記憶に無い…。車中泊が続いているので身体は疲れているようだ。
       
           車内中央左側にあるトイレ入口と狭い標準的なトイレ内の様子

長崎道から間もなく九州道に合流する前に目が覚めて車内トイレを利用する。夜行高速バスでよく利用するトイレは進行方向右側中央を下がった場所に位置するが、九州のこの高速バスは左側中央にある。中に入っても設備が左右逆に配置されているだけで問題は無いが何となく違和感がある。どちら側にあれば便利に使えるかも良く分からない感じだ…。次に乗った西鉄バスのはかた号も同じ場所にあった…。

     大宰府I.C.を通過 (15:03)       福岡空港国際線ターミナルを眺める(15:10)

田圃や低い山地の多い佐賀県内を走ってから次第に沿線に住宅や工場が増えてくると、九州の動脈のような高速道路の九州道に合流する。合流地点の鳥栖J.C.T.は九州道・大分道との接点で、さすがに交通量が格段に増える。そんな鳥栖J.C.T.を14:51通過してマイペースだったバスの走りも渋滞こそしないが流れに任せた走りになった。九州道を10分少々走った大宰府I.C.でバスは高速を降りて一般道でも進むのかと思ったら、すぐに福岡都市高速に15:03に流れ込んだ。
ここまで来ると東京や大阪などの高速と変わらず速いかゆっくりか判断つかないくらいのスピードで流れに乗って走り、都市高速2号線を右手に福岡空港を眺めながら北上して、博多駅の脇を走って海の際まで来た千鳥橋J.C.T.から都市高速1号線を西に走り、博多。天神の繁華街を遠巻きに迂回するように走ってついに天神北ランプを15:17に降りて一般道に入った。
博多駅前に到着した九州急行バス

ここまでかなりダイヤ通りの定刻運転をしてきたが、今日は週末土曜日で福岡天神の街中の道路は大渋滞。高速降りた信号からベタ詰まりで、自転車より遅いスピードでノロノロとただ南に進むだけで天神のバスターミナルなのになかなか進まず、高速降りてから普段は5分で着く西鉄天神バスセンターに22分かけて定刻17分遅れの15:39に到着した。
以前も撮った同じアングルの博多駅

ここで殆どの14~5人が降りてしまい、身軽になってから終点の博多駅前に向かうが、再び大渋滞の天神付近の道路を走るためにさらに遅れての運行が続く…。それでも天神の中心地を抜けると何とか走り出して、長崎から2時間39分の乗車にて終点の博多駅前に定刻を22分遅れの15:54到着して、長崎からの第1弾の高速バスの旅が終わった…。
第2弾のバス旅は約3時間後に再開されるので、それまでに色々とやっておきたい。まずはまだ新宿までの今夜の高速バスの乗車券を予約だけで購入していないので、博多駅の隣にある博多駅交通センターの西鉄バスのきっぷ売り場に行った。
ネット予約をしたので、本来は予約番号を利用してコンビニ発券しなければならないのだが、自分は見事に予約番号を忘れてしまったのできっぷ売り場の窓口に泣きついて発券してもらった。座席も見事に1Cで最前席だった。前が仕切り壁になるので狭い席だが、昼間の景色を見る時間が長いみたいだからこのほうが飽きがこないかもしれない…。
ちょうどこの交通センターの上階にネットカフェがあって、シャワールームとか使えそうなので行ってみたが、満席で空席待ちをしないと利用出来ないとか…、やはり週末の福岡はどこも混んでいてダメだった…。
博多から乗車した福岡市営地下鉄

車中泊ばかりで風呂に入っていないのがちょっとイヤだったので、最後の夜行バスの前に是非シャワーぐらい入りたかった。ネットカフェの同系列支店が天神にもあるようなので、ちょうど次の夜行バスも始発の天神から乗りたかったので、福岡市営地下鉄で天神に向かうことにする。
博多駅ではなんだかんだと30分ほど滞在して、博多16:27発姪浜行き地下鉄に乗車して3駅目の天神に16:33着。携帯サイトで調べた西鉄福岡駅西側すぐの場所に、目指すネットカフェのメディアカフェ ポパイ天神店があって入店した。
       
            利用したメディアカフェ ポパイ天神店外観と入口付近の様子

博多駅前店では立地の良さからか満室と断られたが、こちらは待つことなくすぐに利用出来て、しかもシャワールームもすぐに使えるというので利用させてもらった。タオル・バスタオルも無料で、石鹸類のアメニティもしっかり備え付けてあったが、それは自分のを利用した。
    世話になったシャワールーム

シャワールームを20分ほど利用してさっぱりしてから少しの間、ドリンク飲みつつインターネットを利用して1時間20分の滞在で18:10に店を出た。これだけ利用してもたった¥780。下手な銭湯を捜してから喫茶するより、街の中心にあって便利だし安くて満足の施設だった…。
でも、ちょっとのんびりし過ぎたかバスの出発50分前になってしまい、夕食の店をどこにしようか捜していたら、マズいことにここでも週末土曜日のために目星を付けた店はどこも満席で待ち時間が長くて利用出来ず、あちこち無駄に廻って時間だけが過ぎて行った…。せっかく入ったシャワーも福岡天神界隈を汗かきながら小雨降る街中を歩き回って完全に無駄になって、出発20分前で夕食利用を仕方なく断念、車内で食事をすることにして西鉄福岡駅階下のソラリアプラザ地下食料品売り場にてアルコール類や惣菜関係を買い込んで、出発10分前の18:50に西鉄福岡駅上階に位置する福岡天神バスセンターに到着した。

    西鉄福岡バスセンター高速バスのりばの様子と東京行きの出る5番のりばの様子

あまりのんびりと構えていたので昨夜と同様、危うくまたメシ無しで夜行バスに乗ることになりかけてしまった。でも、さすがは九州最大の都市・福岡の中心地・天神だけあって、デパ地下の食料品・惣菜関係はかなり充実していた。腹が減っていたのであれこれと逆に、迷うぐらいあって車内ではちょっと食べ過ぎる量を買ってしまった感じだ…。
高速バスのりばは九州各地や本州方面にも多数のバス運行があるためかバス乗り場ゲートも多く、待っている乗客もたくさんいた。あまりにも乗客が多くて自分が乗る東京(新宿)行き乗り場が分からないほどだった…。
福岡から乗車した新宿行きはかた号

広いバスのりば内の広場を歩き回ってようやく東京行きの5番のりばを発見した。既に乗車待ちの列が出来ているが、全席指定で並ぶことに全くメリットも必要性も感じないので再びバスターミナル内を歩き回って見物していた。
そんなことをやっていると館内放送で、福岡天神付近の道路が大渋滞しているのでここを始発のバスや路線バス全ての到着と出発が遅れている旨の放送があった。確かにどの行先も表示時間より5~10分遅れて出ていた…。
自分の乗るバスも例外ではなくやはり遅れていて、東京(新宿)行き高速バスは発車時間を過ぎた19:03にようやくのりばに入線、慌しく乗車改札が開始された。
3列独立座席の車内の様子

乗車改札と同時にトランクルームへの荷物預かりをやっていたので預けようとしたら、自分の持っていた外側が柔らかいタイプのカバンは車内に持ち込んでくれと言われて車内に持ち込んで入るが網棚にも入らなかった。そうしたら運転士は自分の座る1Cの隣の1B席に置いてくれという。改札時に満席と言っていたが、最前列中央席は座席調整用に空けているようだ。他にも網棚に入らない荷物が自分の隣の席に多数積まれていった。さしずめ荷物席のようだ…。
福岡天神バスセンター19:00発新宿西口高速バスターミナル行き西鉄高速バスはかた号は定刻より6分遅れて19:06に発車した。一応満席との案内があったが、福岡天神で乗る乗客はそんなに多くなく13名の乗車で次の乗車停留所の博多駅交通センターに向かった。バスセンターから一般道路に下りると天神界隈は夜も大渋滞、そんな中を何とかすり抜けて博多駅方面に進めば道路の流れも普通になって、普段は5分ぐらいで行ける距離を13~4分かけて博多駅交通センターに到着、すぐに乗車改札が開始された。
ここでの乗車は12名で、各場所半々の乗車で一応満席25名で博多駅交通センターを定刻8分遅れで19:23出発した。
バスは車内では交代運転士からマイクにて車内の案内と新宿までの行程や休憩についての案内がされて、博多駅を北西方向の福岡都市高速の呉服町ランプを目指す。博多駅界隈は天神とは違って空いていて、19:30には呉服町ランプから高速に入った。この呉服町ランプから新宿の初台ランプまで全く信号無しの高速道路だけの走行に入る。
福岡のデパ地下で買った惣菜群

一般的な夜行高速バスは夜行運転を最初から考慮して、始発入線時から車内の遮光カーテンを全て閉めた状態で入線するのが普通だが、このバスは19:00発と早い時間の出発のため、遮光カーテンを閉めずに一般の昼行バスのような状態でターミナルに入ってきた。乗務員からも案内放送があったが、就寝前と起床後に各1回ずつ就寝準備や朝の洗顔のためにS.A.での休憩停車をして、その間に遮光カーテンの準備をするという。超長距離運行のため昼行バスと夜行バスのような利用が1度で2種類味わえるような高速バスだ…。
福岡都市高速に入るとバスの揺れも高速走行で落ち着いてきたので、さっそくデパ地下で買った惣菜(塩焼そば・鶏唐揚・もつ焼)とビールで一杯始めた。普段乗っているような夜行バスだと、すぐに車内が減灯されて強制的に寝かせられるような状態になるが、このバスはまだまだ宵の口で夕食時間帯でもある。車内では自分と同じように食事をする人が何人かいて、自分も逆に気兼ねなく食べられた。
昼間のバスより明るい印象のトイレ内

首都高速みたいに車線が狭い都市高速をくねくねと10分走って19:40には福岡I.C.を通過して九州道に入った。長距離トラックが多く目につく夜の高速道路の流れは順調で、そのまま快適に走って20:26に本州への架け橋の関門橋を通過して九州を離れた。食事も皆終わって各自で寛いでいる感じだ。車内のテレビで邦画が流されていて、見たい人は座席ヘッドホンで音声を聞いて観られるようになっている。
    関門橋を通過(20:26)

その後も真っ暗な九州道から中国道に進み、山口J.C.T.を21:13に通過して今度は山陽道へと進む。本州に入ってからの交通量は少なく常に一定の安定した速度で走り、福岡から2時間40分ほど走った下松S.A.に21:45に到着して、ここで15分停車の間に就寝前の準備とトイレ利用を促された。バス車内もカーテンを出したり夜行仕様の準備をするという…。

   本日唯一の休憩下車した下松S.A.       下松S.A.で停車中のはかた号

この後の途中停車は全て乗務員交代・車両点検のみの停車になると言うので、ここでトイレと寝る前に歯磨きをしておく。同じように就寝準備をする乗客が多くいた。
車内に戻ると乗務員が窓側のカーテンを閉めていたので自分の席もカーテンを閉めた。
このバスの案内で、個室のような仕切が出来るフェイスカーテンがあるとあったがその準備もされた。初めての設備にどんなものか期待したが、単に横3列の列ごとに長いカーテンがされて横の人とのプライバシーが保たれるというものだった。後ろの列とも仕切られるのかと思っていたが、そこまではしないようで、自分が後ろに振り返れば同じ列の人が見えてしまうが、通路側に全くカーテンが無いよりは有り難い設備だ。実際にカーテンが敷かれて通路側を眺めるとまるで寝台列車の通路のような雰囲気になっていた…。
    フェイスカーテンで寝台列車の雰囲気に…

一通りの用意がされて下松S.A.を結局は17分停車して22:02に出発した。この後も何度か途中停車するそうだが、乗客が下車できるのは翌朝の諏訪湖S.A.まで無いとの案内があった。その後22:10に車内灯も全て消されて強制就寝させられたような格好になって、自分もそれに従って22:10就寝した。

(あかつき号…2008年3月14日廃止)


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