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11/10 サンライズ瀬戸・祖谷夜行日帰り旅行 11/9~11 祖谷温泉編 [国内旅行]

 

サンライズ瀬戸の朝は6:30起床。
何となく周りがザワついていたので目が覚めたら岡山を発車するところだった。
夜中に一度トイレに目が覚めたが、どこを走っているか分からないまま再び寝入って2度目に気付けば既に乗客が半分以上いなくなった岡山発車後だった…。

    茶屋町付近の朝の景色(6:45)           瀬戸大橋にて朝日を拝む(7:01)

絨毯が固めで起きるといつも腰が痛くなっているが、その割にはよく眠れる。そして気付くといつも乗客の大半は既に下車している…。このノビノビ座席は何度か利用しているが、乗客の利用はいつもこんな感じだ。途中区間利用がこの席に多いのは、寝台利用を利用するには短区間で勿体ないと思う人がこのクラスを利用するようだ。空いた車内になって列車は岡山から宇野線(本四備讃線)を走っていく。出雲市行きのサンライズ出雲号を切り離して編成が半分になって残り1時間ほどの行程を進む。陽も上がってきて明るくなってきたが朝もやで茶屋町付近の景色は一部霞んでいた。本州最後の停車駅児島に定刻の6:52に到着して、その後すぐに瀬戸大橋を渡る。毎度ながらわざわざこの区間だけはしっかり眺めてしまう。7~8分も橋の上から航行する船を含めて瀬戸内海を見下ろせる機会などそんなに無いから…。撮る画像も毎度似たようなものが多いが…。

         殆ど乗客の消えたノビノビ座席上段(左)と下段(右)の様子 (7:11)

瀬戸大橋を渡って四国に入り、最初の停車駅坂出でも数名が降りた。その後は平地にポコポコと山が飛び出たような特異な地形の讃岐平野を走って、横浜から9時間2分の乗車にて終点の高松に7:26到着した。 

   今回利用したきっぷと車内案内冊子        高松に到着したサンライズ瀬戸号

高松はここ数年で4~5回来ているが、殆どがこのサンライズ瀬戸で到着している。友人Mの誘いでもう1名現地参加の友人Kが来るらしいが、岡山からすぐ後を走る快速マリンライナー号に乗っているとメールがあってしばし改札口で待つと7:35に列車が到着、その中に福山在住の友人Kがいて無事合流する。

      開放的な高松駅改札口付近               高松駅正面入口

友人Kとの直接の面識は自分には無く友人Mからの紹介だが、彼も自分が学生時代にアルバイトしていた長野県のM電のバイト繋がりでもある。皆お互いに共通の体験をしているので道中での話題には事欠かない。ようやく参加者も集まりさっそく行動に移したいが、今年1月にく来た時のようにサンライズ号を降りてからレンタカーを借りる事務所が8:00に開くのを待つ間、時間潰しと空腹を満たすため目に付いたうどん屋に今回も吸い込まれるように進んでいった…。
       
            時間潰しに利用した美名登屋と食べたかけうどん(大)

駅前の立地の良さか土曜の早朝なのに数組が食べていた。店内の画像は2007年1月11日の旅行を見て頂いて、注文を厨房のカウンター前でするのだが、今回は食べ歩きをしないので最初からかけうどん(大)を注文。それでもたった¥220なのが良い。味は他のうどん屋に比べて評価は落ちるが、首都圏のうどん屋よりは格段にコシがあって素晴らしい。まぁ、高松に来て1杯目のうどんには十分だと思う…。

味名登屋…高松市 西の丸町1-7-14 (営業時間 6:00~21:00)

朝食にうどん食べて店を出ればレンタカー屋が開くにちょうど良い時間。自分は今度で3度目になる高松駅レンタカーの事務所に8:00の開店時間前の7:50に店に入る。何故かいつも7:50頃には開いているのが逆に助かる。既に初老の夫婦が手続きをしていてその後に手続きをした。こちらはレール&レンタカーきっぷなので既に発券済みで詳細情報は届いていた。3分ほどで手続き終えて外にあるレンタカーに乗車し、高松駅を8:05に出発した…。
今回は友人Mに運転してもらって目的地の祖谷を目指す。いつも面倒な運転はその時の連れに任せてしまって申し訳ないが、毎回乗り合わせる相手が変わるから大丈夫そうだ。2人に前に乗ってもらい自分は悠々と後部座席でゆったりさせてもらった…。

     レンタカーで徳島県へ突っ走る…   途中休憩したリバーステーション大歩危のコンビニ

レンタカーで高松駅前を出発後とりあえず当初の目的地を先に目指すことにした。向かう先は徳島県の奥祖谷とかなり遠く、しかも紅葉シーズンに入った週末なので混雑しそうな予感もあり、一番の目的である奥祖谷観光モノレールや祖谷温泉へ行く目的を果たしてから、高松付近でのうどん巡りなどを時間が余ったらやることにした。
まずは国道11号線を南下して、高松道が見えたら右、左と曲がって国道32号線をひたすら走った。レンタカーにはカーナビも付いているが幸いにも土曜なので通勤ラッシュの渋滞も無く、ちょこまかと裏道を駆使する必要も無い順調な走りで単なる現在地確認として使いながら進んだ。
何度か走った見慣れた景色の讃岐平野を、時々あるため池を見ながら50分ほどで金毘羅山のある琴平を8:53に通過、ここから山越えのルートになり猪ノ鼻峠を琴平から並走してきたJR土讃線と共に越える。下った先が徳島県になり、吉野川の流れる阿波池田を9:20に通過してその吉野川に沿ってさらに南下していった…。
高松から走りっ通しで大歩危付近まで来て、トイレ休憩のためにリバーステーションという複合施設のようなドライブインに9:48停車、10分ほど休憩した。ここにはサークルKをはじめ、ラフティングという川下りの体験施設や土産物屋などが数軒連ねているこの辺りでは垢抜けた施設だった。特に買いたいモノも無いが、友人KがYシャツ1枚で来ているので防寒着代わりに雨ガッパを購入していた…。
9:58に再出発し、もう少し国道32号線を南下して大歩危駅が見えたら左折し、吉野川を渡って対岸への山越えルートに入った。
   
東祖谷下瀬で道路崩壊にて対岸道路を迂回する    狭い斜面に集落が寄り添う…

大歩危はあと数キロで高知県に入ってしまう位置にあり、高松からずいぶんと走ってきた感じだ。まだ祖谷地区には入っていないが、既に周りは高い山々で囲まれている。ここから徳島県道45号線に入ってヘアピンカーブでさらに山奥へと入っていく。ある程度上ったら新しく掘られた祖谷トンネルを抜けて元西祖谷村の中心地に入った。少し進むと対岸に有名なかずら橋がある付近まで来るが、付近のひなびた環境には似つかわしくない巨大な駐車場が景観を損ねている。とりあえずここは後回しにしてさらに奥へと進む…。
道路が割と良かったのは観光客の多いかずら橋付近までだった。この先はところどころ修復・拡幅工事が行われているが、基本的には車1台が通れる区間が多かった。奥に進むにつれて狭くなる平地と反比例して田畑・人家が高い山肌に張り付くように集落があり独特の景観があった。
東祖谷地区に進んで途中から国道439号線を進むことになるが道路のレベルは大差ない。祖谷川に沿って進むと下瀬地区にて道路災害で迂回路があり案内標識の通りに進むが、前後に走る車が全くいないために半信半疑で頼りない案内標識を頼りに迂回した。対岸から現場を見たがかなり派手に崩落していた…。結構狭い道だが路線バスも通っているようで恐ろしい。迂回して多少時間がかかったが、既に行楽客らしい自家用車は皆無になり、当初心配していた紅葉シーズンの混雑は無いと確信出来た。
その後迂回路から元の国道439号線を少し進んで目指す観光モノレールのある温泉・宿泊施設のいやしの温泉郷に11:05到着した。高松から3時間、途中休憩した大歩危からでも1時間少々かかった…。
   
      奥祖谷観光周遊モノレールの駅舎と乗車した2名乗りのモノレール車両

温泉・宿泊施設の奥に木造建物に「駅舎」と書いた施設がモノレールの出発点のようだ。かなり心配した客の入りは全く無く、紅葉が見事でもこんな奥地まで来る客は少ないようだ…。
このモノレールはみかん畑や茶畑などの斜面用地で使用されている簡易モノレールを少し立派にしたような感じで、特筆すべきは乗車時間が70分で、しかも途中リタイヤが出来ず高低差も600m近くあるそうで乗車地点(標高790m)で寒さに耐えられても最高地点では震えてしまう恐れもある。乗車時間が長い対策として駅舎の左隣にトイレが完備されていて、必ず行かないとエラい目に遭いそうだ…。
         
                しばらく杉林の中の複線区間を登って行く…

モノレール車両は遊園地にでもありそうなカブトムシ型車両(形式不明)で、乗車定員は2名。こちらは3名で来たので2台に分乗することになった。車両は全区間で10台しかなく、7分おきに出しているのかと思ったら、お客が来たらその都度発車しているようだ。ただ、前車との間隔を取るために3分ほど待たされた。幸いにも車両は3台待機していたのですぐに乗れた。
まずは友人M友人Kが先に乗り込み11:20に発車した。その後続きたいが車両間隔を空けるために待たされてから11:23に奥祖谷観光周遊モノレールは出発、やはり3分の間隔は大きく、前方車両は全く見えず1人だけの寂しい旅立ちだ…。

   ここで下り線と別れた環状ルートに…     路線最高地点(1,380m)から剣山の眺め

進む速度は人が歩く程度のスピードでゆっくりだが、それでもこの速さで山の斜面は歩いて登れない。乗り心地はお世辞にも良くはないが、斜面の角度によって座席の角度も自動的に変わるのが心憎い。まずはガタゴトと施設を抜け出し、施設内の道路をステンレス製の金網高架橋で跨いでから杉林に分け入った…。
しばらくは整然と植林された深い杉林の斜面を下り線との複線でゆっくり登っていく。一周70分の路線に全部で10台しか無いのですれ違うゴンドラも少なく、全行程で上りの時に2回、下りの時に4回すれ違っただけであとはずっと1人ぼっちの状態が続いた…。
乗車して20分経った11:40頃、複線区間が徐々に別れて頂上付近のループ区間に入ったようだ。標高が1,000mを越えてくると紅葉も終わったような少し枯れた景色になったので、今の見頃はいやしの郷の辺りから山の中腹のようだが、そんな違いも感じられるほどの高低差だと言うことだろう…。既に乗車して30分経って寒さも凍みてきた11:50頃、路線も平坦になって頂上付近に近づいた。ちょうど最高地点になる部分から剣山が見渡せるように周りが開けているのが良い。ずっと一人で感心しているばかりだったが…。
   
       祖谷集落方面の紅葉                下りもなかなかスリル

最高地点での遠望が過ぎると下りになって一時開けた景色から再び山あいの茂みの中へと分け入っていく。頂上付近は標高が高いが逆に日差しがあって多少暖かだったが、日陰になっている部分を走っていると多少標高が下がっても寒かった。少し下りはじめて5分ぐらい経った頃、突然50~60m前方を横切る黒い影が見えて驚いたが、現場付近を通過してよく見ると既に遠くにいたが鹿の親子だった。1人ぼっちなのでかなりビビってしまったが、これが熊とかだったら恐ろしい。一応通信手段としてモノレールに無線機が搭載されているが、遅いモノレールなので逃げられずに襲われそうだ…。
帰りの下りも速度は変わらず一定だ。下り坂を見下ろすように進むので里が見えてくると結構眺めが良い。行きは上を見ていたので気にならなかったがスキー場の上級者コース並みの急斜面で身体が前のめりになりそうだ。それを防止するように座席が一応自動的に水平に調整される…。
上りに約30分、下りに35分ほどで結局は65分の乗車にて再び駅舎に12:26到着した。1時間以上の寒い中での乗車で到着後は再びトイレに向かった…。
昼時で乗客が増えているかと思ったが、家族連れが1組見えるだけで待ち客は皆無だった。

      いやしの温泉郷正面入口               奥にある温泉施設入口

昼食にも良い時間帯だったが、長時間の乗車で冷えた身体を温めるために先に温泉に入ることにした。地元の天然木材を使用したらしい現代風の洒落た木造建築で、宿泊施設や飲食・温泉設備も揃えた村のレジャーランドの様相だ。入浴料¥800を入口は左のカウンターで支払い館内へ、昼時なので温泉への先客は2~3人で、入っているうちに一瞬誰もいなくなったので撮影した。館内の温泉は単純アルカリ泉であまり特徴はないが冷えた身体を大きな浴槽で温めるには十分だった…。

                     内風呂と露天風呂の様子

30分ほどの入浴で腹も減ったので館内のお食事処に13:10に向かう。周りに飲食店も無さそうだし、地元の方がやっているようで値段と量も良心的そうなので入ってみることにした。2階分ブチ抜きの吹き抜け空間で窓も大きく開放的な場所で、地元・観光客が多く入っていた。四国はうどんが主流かと思っていたら徳島のこの山奥は祖谷そばが有名だと聞いてそば定食¥1,365を注文。祖谷そばに天ぷら付いて満足な食事だった…。

               お食事処での昼食(天ぷらと祖谷そばのセット)

モノレールに乗り、温泉入って食事して3時間近い滞在で13:55にいやしの温泉郷を出発、祖谷地方はこのまま東方向に通り抜けることも可能だったが、主な観光地は西方向の午前中に通過してきた場所にあるので、もと来た道を戻るように観光しながら帰ることにする。既に一番の目的の観光モノレール乗車を果たしたので気軽になり、あとは高松を夜に出発するサンライズ瀬戸号に再び乗るまでに7時間近くあるので余裕がありそうだ…。

いやしの温泉郷…徳島県 三好市 東祖谷菅生28番地
           [日帰り入浴10:00~22:00 ¥800]
           [奥祖谷観光モノレール 8:30~17:00(乗車は16:00まで) ¥1,500]

もと来た道を帰るので再び迂回路を通ることになる。迂回路で偶然に数100m先に街方面に向かう路線バスを発見するがなかなか追いつけない。さすが地元ドライバーだけあって大型車でも速い速い…。週末のためか沿道の何箇所かで地元青年会・婦人会などが物産店を開いていたので、東祖谷下瀬地区の1軒を覗いて土産購入のため14:32に立寄ってみた。地元のそばやこんにゃく・豆腐・まんじゅうなどここでしか買えないものを選んで購入。製造者も現地製造かも分からない販売会社だけ記載した怪しいお土産をドライブインやサービスエリア買うよりよほど土産になる。

                       龍宮崖公園の吊り橋

土産を買ってから5分ぐらい走った徳島県道32号線に進んだ場所で、行きに気になっていた吊り橋があったのでこちらにも寄ってみることにした。旧道らしき横道へ少し逸れて進んだ場所にあり、案内板には龍宮崖公園となっていた。当の公園は吊り橋を渡った向こう側にあるようだ…。
訪れる人も全く無く、週末ながら貸切状態の紅葉に囲まれた公園へ2人は平気で進んで行くが、自分は高い所が苦手なのであっさり辞退…。2人が往復してくる間に旧道をさらに歩いて吊り橋から横移動して吊り橋全景を撮っておく。自分も戻ってから少し吊り橋を進んだが眼下に木々がある部分までしか進めない。自分としてギリギリの場所で下の画像を命がけで撮った。確かにこの辺りの紅葉が一番綺麗なのだが…。
川底の紅葉は見事だが高くて怖い…

車に戻ると入れ替りで後客が来て10分弱の見学で14:50出発。狭い県道32号線を10分少々走ると、この辺りで一番有名な観光地のかずら橋が近くなってくる。ご多分に漏れず自分達も見物することにしたが、狭い渓谷に似つかわしくない多数の足場で固められた公営の駐車場兼ドライブインが景観を台無しにしている。その名もかずら橋夢舞台だって…。
自分達はそんな所には停めずに、どこか安く停められる場所を捜したら、土産物屋の駐車場が土産を買えば無料にすると言うのでそこに停車、少々滞在した。

  静かな渓谷に不釣り合いの巨大駐車場         質素で対照的なかずら橋

さすが週末で、ここには多数の観光客が貸切バスやマイカーで訪れてきていた。人が多くて俗っぽく、一応来たからには挨拶程度に立寄っておこうと来てみたが、短い橋を渡るだけでも¥500取るらしいので、隣にあるコンクリ造りの橋からかずら橋を撮っておく。
そんな人だらけの橋より、傍らに停まっていたボンネットバスに目が行き思わず撮影。ここでの観光は5分で終了。あとは帰りがけにレンタカーを停めた土産物屋で物色するが買いたいものは無く、友人Mが地元で採れた果物を買って駐車料を無料にして15:18に出発した。

   地元タクシー会社のボンネットバス         乗ってきたレンタカー(三菱COLT)

かずら橋から先は道路も観光バス対策で広くなっているが、次に向かうケーブルカーで入る温泉宿に向かう道路は再び狭くなった。午前中に大歩危方面から来た県道45号線との分岐点の一宇地区から同じ県道32号線ながらも奥に入るといった感じで、道は大峡谷の深い谷間の1本道をアップダウンは少ないながらも20分ほど走っていく…。
地形的には祖谷川沿いを単純に下流域へ進んでいるだけだが、一宇地区を過ぎてから回りは山々ばかりで、人家が1軒も無い少し日本離れした雰囲気があった。下の画像のホテル祖谷温泉全景も周りの建物は全く無く、これを撮ってから5分走って旅館に15:40到着した。

     ホテル祖谷温泉を手前から…           ホテル祖谷温泉正面入口付近

秘境の1軒宿ながらも観光客が多く、狭い1本道の両側に停められないマイカーが多数駐車してあった。自分達も宿泊でない立ち寄り入浴で肩身が狭いが、比較的旅館に近い路側帯の空き地に駐車出来た。
ここも週末のため賑わっていて落ち着いた雰囲気での入浴は出来ないが、ケーブルカーで行く温泉なるものを試してみたく館内に進んだ…。
          
              細長いケーブルカー(定員17名)で崖下の温泉へ向かう

旅館に入って右手の売店が日帰り入浴の受付になっていて、入浴料¥1,500を支払うと乗車券のようなチケットを渡される。温泉入浴としては高いが、ケーブルカーの運賃込みと考えれば妥当な感じもした…。
チケットを買った売店の奥にさらに扉があって、これを進むとケーブルカーのりばになっていた。ケーブルカーが既に下っていて係員から改札受けてしばし列の先頭で待たされるが、待っている間に後から10名ほど客が増えて15:45にケーブルカーは発車、5分かけて祖谷川間近の露天風呂に到着した。

                  川沿いの温泉露天風呂の様子と祖谷川

ケーブルカー駅の建物を2~3階降りると男女別に脱衣所があって衣服を脱いでさらに降りると祖谷川を眺める露天風呂がある。若者グループがはしゃいでいてちょっと迷惑だが、細長い石造りの浴槽に大勢が入浴していて空いている場所を確保するのが大変なくらいだ。温泉は単純硫化水素泉で、ナトリウム・塩素・カルシウム炭酸の他に硫黄分を含んでいるとか…。源泉が39.3℃しか無いのでかなりぬるく、秋のこの時期ではじっくり入っていないと身体が温まらないのも混んでいる原因かも。お陰で長湯をする人が多くて混雑に拍車がかかっている…。
山上の本館内風呂は水道水

自分も10分少々浸かっていたが、山上の本館の内風呂も覘いてみたくて2人を残して一足先に着替えてケーブルカーに16:27乗車。下ののりばには現場係員がいないので、皆が乗ったらドアを確実に閉めて車両最下段のダッシュボードにあるボタンを押さないと発車しない。この便は家族連れとカップルのみで空いたまま本館に戻って内風呂に入ったが、こちらはよく見たら温泉で無くただの沸かし湯だそうで、敢えて入る価値も無さそうだが一応景色はこちらも素晴らしい。
自分だけ余計なひと風呂があったので逆に時間がかかっていたようで、友人2名は先に車に戻っていて17:00に祖谷温泉を出発した…。

ホテル祖谷温泉…徳島県 三好市 池田町 松尾松本367-2
  [日帰り入浴 7:30~18:00(受付17:00まで)・¥1,500](温泉無い内風呂だけなら¥500)

祖谷温泉と対峙する小便小僧(小便は出ない)

レンタカーを高松駅前に20:00までに返却しなければならないので、夕食をどこかで食べる時間も入れるとあと3時間あるがタイムリミットに近い。もうすぐ日没になるのでこの後はまっすぐ高松市内を目指して、どこか美味しそうな店を見かけたら立寄ることにした。
祖谷温泉から5分ぐらい走った場所に小便小僧が立っていた。浜松町駅にあるように小便は出ていないが、ホテル祖谷温泉の方を向いて立っていた。なんでもこの辺りは道路を造る時の難所で、この岩を小便岩と言うそうでその関連で置かれているらしい。小僧より岩のほうに謂れがあるようだ…。
この先もしばらく人家の無い深い渓谷の1本道を進むが、20分近く走っても本当に山ばかりで四国にもこんな場所があるのかと逆に感心してしまうくらいに人工物の無い区間を走った。走るうちに山の深さも緩くなって集落が見えてきたと思った頃、日没で暗くなって集落も現れて17:33に祖谷口の交差点を通過、県道45号線から国道32号線に出て暗くなった道をひた走る。
暗闇の国道32号線を帰る(18:18,財田付近)

帰り道も全く渋滞無く、三好市の中心地の阿波池田を17:47に通過、猪ノ鼻峠を越えて香川県に入って琴平町買田を18:25頃に過ぎ、この先の国道32号線は道も広くなって沿道に飲食店も増えてくるので注意しながらも快調にすっ飛ばす。夕食は何でもいいやと言いながらも皆、讃岐らしくうどん屋を中心に捜していたが、意外にもファミリーレストランやラーメン屋・ファーストフード店ばかりで、この時間に開いているうどん屋が見当たらない。車の走りは速いが店に迷っているうちに高松市内の栗林公園手前まで来てしまい、このまま進むとゴールの高松駅間近になるので、反対車線に見かけたうどん屋にUターンして東ハゼ町のさぬき一番南支店に19:08到着、夕食にあり付けた…。

           夕食に入った さぬき一番南支店 と食べたかま揚げうどん

19:00過ぎの夕食時間なのに客が誰もいなかったが、あまり夕食にうどんは食べないのかな…と思いつつ、割と多種のメニューからシンプルなものを頼む。いつもながらこの辺りのうどんは安いので追加で牛スジと厚揚げのおでんも注文。客がいないので出てくるのも早く、コシの良いうどんが美味かった。このうどんとおでんで¥530だった…。

さぬき一番 南支店…高松市東ハゼ町2-14 (営業時間…不明)

自分達が食べ終わる頃にようやく2~3組の客が入ってきて夕食時間帯らしい雰囲気になり、19:37に店を後にして高松駅を目指した…。レンタカーを返す前にガソリンスタンドで給油もしたが、約12リッターで3人で¥500弱の負担で済んだ。
高松駅前には19:48に到着。いつもは取次ぎ先のレンタカー会社に返すが、今回は駅レンタカー直属の車両のようで朝と同じ駅前駐車場で返却して約12時間の徳島県へのドライブは終了した。全区間運転してもらった友人Mに感謝した…。
夜の高松駅舎

自分と友人Mが乗るサンライズ瀬戸号まで1時間少々あり、土産購入など各自でやることがありそうなので時間まで自由行動となった。自分は祖谷地区で地元生産物を買込んだので、腹に余力があったのでミニうどん巡りPart4を実行、以前下調べした時に押さえていたうどん屋が駅前にあるのでそこに向かった…。
たまたま同じくラーメンを食べるいう友人Kも進む方向が一緒で現地に向かう。駅前にある高松シンボルタワーの3階に飲食店街があり、友人Kは同じ階のラーメン屋街に消え、自分は本日3軒目のうどんの川福マリタイムプラザ店に入った。

       自由行動で入ったうどんの川福マリタイムプラザ高松店と生しょうゆうどん

20:00過ぎた時間に入ったが駅前至便の立地のためか客が多く、空いていたカウンター席に座った。聞いたところによるとカレーうどんが有名みたいでもあるが、ちょっと重かったので生しょうゆうどん(¥500)を注文、高松のシメに少し上品な感じでうどんを頂いた…。

うどんの川福(マリタイムプラザ高松店)…高松市 サンポート2-1(営業時間11:00~22:30)

乗車前の高松駅改札口

今回もうどん屋3軒巡ったので、自分個人的にはうどん巡りも出来た満足感を得た。駅に戻ってもまだ20:30だったので時間があり、駅横のスーパーコンビニで車内用の酒とつまみを購入して乗車前の買い物や準備は完了した。
福山へ帰る友人Kは一足先に高松21:13発の快速マリンライナー66号で帰った。21:00には改札を入って友人Kを見送りつつ列車の入線を待った…。
自分と友人Mの乗るサンライズ瀬戸号は21:10過ぎに入線。始発から乗る客は少ないのかホームにはどこにも列は無く、十数名が散らばっているだけだった。

          行きと全く同じ編成のサンライズ瀬戸号と同ノビノビ座席車両

乗った列車は朝、高松に着いた時に乗ってきたのと全く同一の編成で、指定した席(区画)も行きの席の真上の場所を押さえておいた。行きに乗ったときにこの席は全区間全く使われていなかったから多少綺麗に使える安心感がある。出発時間が迫ってから高徳線特急うずしお30号(21:23着予定)の列車が遅れているので接続を取るとのアナウンスがあり、時間が過ぎてから…、
高松21:26発東京行きの寝台特急サンライズ瀬戸は4分遅れの21:30発車した。接続を取って遅れた効果があったか定かで無いが…。
   今度は行きに乗った真上の席(区画)を陣取る

動き出してから2人で小さく乾杯をした。前後夜行2泊の強行スケジュールだったが、これで帰れば寝不足でも自宅でもう一度寝られるので気が楽だ。2人で話をしているうちに瀬戸大橋を渡り四国を離れ児島に22:00-22:01停車。いつの間にか遅れは縮まっていて岡山には定刻の22:22到着、サンライズ出雲号との併結のために11分停車する。先に出た友人Kが岡山22:27発の三原行き電車に乗るとメールが来て、該当する列車は見えたが見送ると自分が乗り遅れそうなので諦めて発車を待った。
自分達が乗っているノビノビ座席も岡山までにかなり埋まってきたが、この先でも乗るのか何席か空いている。
岡山を22:33に発車してから洗面所で歯磨きして22:50就寝した。

過去のうどん巡りの記録…
第1弾…2006年4月14日
第2弾…2007年1月11日
第3弾…2007年3月9日


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